アフターダーク の書評・感想

真夜中には真夜中の時間の流れ方があるんだ。

アフターダーク

真夜中から空が白むまでのあいだ、どこかでひっそりと深淵が口を開ける。
「風の歌を聴け」から25年、
さらに新しい小説世界に向かう村上春樹書下ろし長編小説


↑とてもドキドキする言葉じゃないですか?


23時51分から6時:52分までの真夜中の都会での出来事を書いた本です。


主人公は、いちおマリという深夜のデニーズでコーヒーを飲みながら小説を読み、時間を潰している19才の少女のようですが 主にマリの主観でストーリーが進展するわけでもなく、


第三者の視点(ナレーターかな?そういった存在が何かは相変わらず特に説明されない)を通し


・深夜にバンドの練習でトロンボーンを吹いている高橋


・昏睡状態のように昏々と眠り続けるマリの姉のユリ


・ラブホテルのマネージャーのカオル、従業員のコムギ、コオロギ


・残業で明け方近くまで会社で仕事をしている白川など


様々な深夜族の物語が展開するので あまり個人を対象に読まない方がいいのかなと感じました。


そう読んでしまうとオチがない。


ん?


ってなる。


だから何?


ってなる。


でも、なんてゆうんですかね?


物語全体を抽象的に捉えて、意味のあるものとして考えずに ただ漠然と読んでみると その雰囲気とか空気感ってのはすーごい好きでした。


田舎ッぺだからでしょうか


なんとなく眠らない街トーキョー


みたいなものに憧れを抱いているのかもしれないです


それにマリの姉のユリの深い睡眠状態を、ブラウン管の向こう側の世界に連れ去られるという表現で書かれている所や 裁判という制度を深い海に潜む異様な生き物に例えている所


会話の節々で行われる比喩表現や引用は村上春樹さんらしいとても独創的なものだと思います。


それでいて、あまり深い意味はないような。


そんな雰囲気が僕は好きでした。


評価が割れてるのでアレですが


深夜のデニーズでコーヒーを飲みながら小説を読み、時間を潰している19才の少女や


深夜にバンドの練習でトロンボーンを吹いている男に


わけもなく(なんか良いねそれ。)と感じるならきっと気に入るのではと思います。


photo
アフターダーク
講談社 2004-09-07
売り上げランキング : 24956
評価

海辺のカフカ〈上〉 海辺のカフカ〈下〉 ダンス・ダンス・ダンス〈上〉 ダンス・ダンス・ダンス〈下〉 ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編

by G-Tools , 2010/02/03



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本を読んだり絵を描いたりホームページを作ったり文章を垂れ流すのが好きです。
お酒がほとんど飲めずたばこも吸えなくてギャンブルとか全然面白くない草食系で 笹とか食ってそーだよねって言われるのですがベースは熊ですのでお気を付け下さい。
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