今、何してる? の書評・感想

まったきふつうのこと

今、何してる?

『恋愛プリズム』『恋の言葉に溺れるな!』など好評の恋愛論、 朝日新聞連載の『本と一緒に歩くのだ』ほか、 今、30代の同世代を中心に、圧倒的な共感と支持を得る注目の直木賞受賞作家による、 ちょっぴりせつない恋愛と旅と本をめぐるエッセー集。

角田さんのエッセイが1番好きです。


文字だけの夢を見るほど文章を書く事が好きで直木賞をとるほどの才能なのに
小説家という職業をこれっぽっちも鼻にかけていないざっくばらんな人柄


かっこつけてないんですよねとにかく。


てゆーか酒飲んでばっか(笑)


-まったきふつうのこと-


と前置きしているように本当にありふれた日常生活の出来事をエッセイにしていて
それがビックリするくらいに面白い。


角田さんのエッセイは本当にふつうに恋をして浮かれたり、泣いたり、笑ったり、傷ついたり、


その飾らなさは本当に相当かっこいい。


かっこつけている人というのは実は相当かっこ悪いと思う。


この本の中の


肩書きは「わたし」


というエッセイの中で角田さんは小学校から高校まで同じ場所に通っていて
その12年間いつもボイラー室で機械をいじっている初老の男がいたという話を書いている。


その人はクリスマスになるとサンタにふんし愉快に踊った。


ずっと昔、その学校で体育教師をしていたと聞いたそうだ。


彼はただ、彼で、通学中の12年間彼がいったい何者であったのか疑問に思うこともなく過ごし そして高校を出て数年後、角田さんは彼が何者だったのかを知った。


世界的に有名なダンサーだったのだ。


彼は世界を回る公演の合間、若き日に体育を教えていた女学校に通い詰めて、手伝いをしたり サンタにふんしたりしていたのである。


ダンサーとしての彼を知る多くの人は彼が学校のボイラー室にいたと言っても大ぼらだと 笑って信じなかったそうだ。

その人がその人であるということだけで、こんなにも誇り高いことであると、
私は彼のたたずまいから学んだ。
肩書きも職業も年齢もすべて取り払ったって、私たちの何も汚されることはない。
奪われることも脅かされることも、失うものもない。

と書いている。


この話が大好きだ。


仕事を聞かれて会社名や役職で答えるような人が大嫌いだ。


それでも油断すると自分が得意な事や好きな事に関して話してたりすると 無意識に
俺詳しいぜ的な思い上がりがむくむくと頭を出すから

そんな時誰かが「お前それってかっこ悪いよ。」といつも言ってくれれば良いけれど
 そうじゃない時だって沢山あるからなるべく自分で気をつけようと思いました。


photo
今、何してる? (朝日文庫)
朝日新聞社 2005-03-17
売り上げランキング : 70808
評価

愛してるなんていうわけないだろ (中公文庫) これからはあるくのだ (文春文庫) いつも旅のなか (角川文庫) さがしもの (新潮文庫) 東京ゲスト・ハウス

by G-Tools , 2010/02/03



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name:Jose
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age:31
本を読んだり絵を描いたりホームページを作ったり文章を垂れ流すのが好きです。
お酒がほとんど飲めずたばこも吸えなくてギャンブルとか全然面白くない草食系で 笹とか食ってそーだよねって言われるのですがベースは熊ですのでお気を付け下さい。
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