ダンス・ダンス・ダンス の書評・感想
ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)
ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)村上 春樹

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ダンス・ダンス・ダンス

『羊をめぐる冒険』から四年、激しく雪の降りしきる札幌の街から「僕」の新しい冒険が始まる。奇妙で複雑なダンス・ステップを踏みながら「僕」はその暗く危険な運命の迷路をすり抜けていく。
七〇年代の魂の遍歴を辿った著者が八〇年代を舞台に、新たな価値を求めて闇と光の交錯を鮮やかに描きあげた話題作。

これは4部作の4作品目なそうですね。


あわわ、知らずに読んじゃったよ。


でもフツーに面白かった。


東京でフリーのライターとして仕事をしている主人公「僕」が北海道に行った時泊まったホテルの夢を見る所から始まる。


それは小さなみすぼらしい「いるかホテル」というホテルで当時付き合っていた「キキ」という女の子に連れられて行き、その後「キキ」は姿を消してしまった。


いるかホテルの夢を通してキキが僕を呼んでいると考えた主人公はキキに会うためにもう1度いるかホテルに行く事にする。


この説明だとなんだか現実的なんですが本文を引用するといるかホテルの事をこう書いています。


それはホテルであると同時にひとつの状況なのだ。

それはホテルという形態をとった状況なのだ。


再びいるかホテルを訪れるとそこにはかつてのいるかホテルはなく、
同じ名前だけどゴージャスでハイクラスなホテルが建っている。


驚きながらフロントでチェックインする際に過去にあったいるかホテルの事を訪ねるも
その事を知った従業員は誰もいなくて、けれどフロントのある女の子がその話に興味を持ち話しかけてきます。


仕事中に不思議な体験をした事がありその事と過去のいるかホテルが何か関係してるんじゃないかと


いるかホテルに滞在しながらフロントの女の子と話しホテルの事を調べていくんですが全ては解決せず一度東京に戻る事にした主人公はひとりで東京に帰らないといけないという女の子を一緒に連れて帰ってとフロントの女の子に頼まれます。


ユキというこの不思議な女の子が物語を通じて水先案内人のような役割を担いながら色んな事が起こり、色んな事が繋がりながら物語は続いていきます。


あらすじの説明はこの辺までにして感想なんですが
村上さんの作品ってとても幻想的でファンタジー小説みたいな感じですよね。


いるかホテルという不思議な空間やそこに住む「羊男」という存在


また羊男が言う「ダンスを踊り続ける」という事が何を意味するのか?


そういった事が僕は全然分からないんです。


薄々感付いてはいたんですが、きっとアホなんですね。


何かメッセージが込められているのかもしれないし、そうじゃないのかもしれない。


幻想的だけど、現実的で、何かの比喩のようでいて、無意味だったり、退屈だったり、冒険だったり。


そーゆー所が魅力的だなと僕は思います。


この物語を通して筆者が何を伝えようとしているのか分からないし、ためになる教訓のようなものも感じなかったし感動のラストシーンとかもなかったけれどそんなものがなくても面白いって事がスゴイと思う。


それに登場人物の性格とかセリフの言い回しとかそーゆーのがとても個性的でカッコイイ。


主人公と長い時間共にする13歳のユキというエキセントリックで感受性の強い不思議な子がいるんですが主人公とこの子の関係がすごく良かったし実際とても魅力的でした。


東京に戻った後、ユキの母親に会いにホノルルへ連れていった際に主人公が女を買い
その事を知りひどく怒って何時間も口を聞かないユキに辛抱強く謝るシーンがなんか良かった。


「僕はとても不完全な人間なんだ。
不完全だししょっちゅう失敗する。でも学ぶ。
二度と同じ間違いはしないように決心する。
それでも二度同じ間違いをすることはすくなからずある。
どうしてだろう?簡単だ。
何故なら僕が馬鹿で不完全だからだ。
そういう時はやはり少し自己嫌悪になる。
そして三度は同じ間違いを犯すまいと決心する。
少しずつ向上する。
少しずつだけれど、それでも向上は向上だ。」


ドラマであれ、映画であれ、小説であれ、それはなんだって良いと思うけど
想像力豊かで面白い物語に触れられる瞬間は本当に素敵な事で、
村上さんは物語に触れる喜びを僕らに感じさせてくれるすんげー人だと思うのです。


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