まほろ駅前番外地 の書評・感想

けれど心のなかにある、灯火のようなものは消えないのだ。
男女や夫婦や家族といった言葉を越えて、ただなんとなく、大事だと感じる気持ち。
とても低温だがしぶとく持続する、静かな祈りにも似た境地

まほろ駅前番外地


第135回直木賞受賞作『まほろ駅前多田便利軒』での愉快な奴らが帰ってきた。
多田・行天の物語とともに、星、曽根田のばあちゃん、由良、岡老人の細君が主人公となるスピンアウトストーリーを収録。


前作「まほろ駅前多田便利軒」の番外編です。


今まで登場した脇役、星 良一、おばあちゃん、岡夫妻、由良少年、を中心に書かれたスピンオフ作品。


今回は多田、行天の二人が過去と向き合う事、現状が変わるような変化はあまり起きず、
二人のコンビがわりと定着し、安定してきた感じがした。


脇役の語りを通してそれぞれの人間性を見る事や、
脇役の視点から多田と行天を見る事で物語の感じ方がまた違ったものになった。


前作では謎めいていて裏の世界にどっぷり浸かっている危険な男、星良一なんか今回もう主役級にカッコイイ。


こういった「ワルいけど、たまにちょっと優しい意外性」はぜひ参考にしなければ。


いつか使う日が来るかもしれないしEVERNOTEにメモしておこう。


番外編っぽいままサイドを固めて終わるのかなって思ってたら終盤の短編でかなり物語が動き出しそうな内容があった。


全体的にアットホームでマンガチックな雰囲気なんだけど、多田と行天、それぞれが抱える心の傷や隠している闇の描写は相変わらず深い。


最愛の我が子を失い、夫婦の信頼関係までも失ったバツイチの多田
少年時代に深い闇を持つ行天


ラストの短編「なごり月」で依頼された子供の世話をする多田の心境にはうっときた。


主人公達だけじゃなく全ての登場人物に対して愛着が沸くようになると思います。


俄然続編が楽しみになってきた。


photo
まほろ駅前番外地
文藝春秋 2009-10
売り上げランキング : 65000
評価

星間商事株式会社社史編纂室 まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫) 神去なあなあ日常 天国旅行 仏果を得ず

by G-Tools , 2010/10/17



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本を読んだり絵を描いたりホームページを作ったり文章を垂れ流すのが好きです。
お酒がほとんど飲めずたばこも吸えなくてギャンブルとか全然面白くない草食系で 笹とか食ってそーだよねって言われるのですがベースは熊ですのでお気を付け下さい。
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