無頼無頼ッ! の書評・感想

理屈で割りきれない心があるからこそ、人は悩みながらも前に進む。
その先になにが待っているかなどわかりもしない。
だが進むことで、一歩でも答えに近づくことができると信じて人は進むのだ。

無頼無頼ッ!

burabura.jpg 不可思議に目がない商人・蜘蛛助と、その用心棒の武士・兵庫。とある噂に導かれて足を踏み入れた世界は、奇妙な「掟」に支配され...!信じるものを目指し、ひたすら前進する二人組の、スリリングで熱いっ!冒険時代小説。

「歌うクジラ」を読み終わった後、その読後感の大きさから(例えばフルマラソンを走りきったような充実感と疲労)ライトに読めてワクワクテカテカ出来るものが読みたくて手に取った小説です。


ストレートで分かりやすくてバカ熱いのが読みたい。


そんな時にぴったりの小説だと思いました。


映画『インディ・ジョーンズ』や『ナショナル・トレジャー』の様なワクワクする冒険ものがやりたかったんです。
『無頼無頼ッ!』特設サイト 矢野 隆


「この世のすべてを己の目に焼きつける。」不思議な事を求めて日本中を旅する商人・蜘蛛助。


蜘蛛助の用心棒として同行しながら敵討ちを探す侍・兵庫。


二人は「阿蘇へと続く山道を幾度も折れたその果てにこの世のものとは思えぬ巨大な鉄の門がある」という噂を町で聞き、鉄の門目指して旅に出ます。


よく喋り、短気で、短絡的な蜘蛛助と無口で無愛想で思慮深い兵庫。


対照的な二人の友情ややりとりが熱くぐっとくるセリフも所々あり、期待通りバカ熱かったです。


時代劇みたいな小説なんだけど作中で使われる言葉や説明で昔の言葉や年号とかがほとんど出てこないので良い意味でも悪い意味でも読みやすかった。


知らない言葉や読めない漢字が出てきたりしないしサクサクページを進めるのが良いんだけど
反対に二人の関係を表すのに「一緒に旅をし始めて三年...」とか道中で「森に入ってから七日が過ぎ...」など端折り過ぎな感もあった。


前作がないだけにいきなり「一緒に旅をし始めて三年」というのはちょっと違和感があった。


1つ1つの章毎に倒すべき敵や解かないと進めない課題があり、二人で力を合わせ、それをクリアしながら進むのでロールプレイングゲームをやっているような雰囲気です。


ゲームっぽい雰囲気を楽しめるか楽しめないかで好き嫌い分かれそうです。


個人的には蜘蛛助が使う小道具なんかけっこう面白かったからその辺ももっとロールプレイングゲームみたいに色んな道具があれば良かった。


時代や歴史にはまらずに伝説の刀とか飲むと一定時間足が早くなる薬とかいっそとことんゲームっぽくするとそれはそれで面白いんじゃないかと思った。


要所要所、大切な所でとても良い言葉が出てきているので続編にも期待。


色んな不思議冒険をして巻数を増やしながら世界を広げていくのを楽しみにしています。


死なない人生になんの価値があるんだ?
時間ばかりがありすぎて、逆に鷹揚にかまえちまう。
人は死ぬ。だから時間がねぇ。
そうやって焦るから、一歩でも前に進もうと思えるんじゃねぇか。


photo
無頼無頼ッ!
矢野 隆
集英社 2010-07-26
売り上げランキング : 153058
評価

蛇衆 忍びの国 天佑、我にあり 桃山ビート・トライブ (集英社文庫) プラチナデータ

by G-Tools , 2010/12/14



PAGE TOP
Profile
name:Jose
sex:male
age:31
本を読んだり絵を描いたりホームページを作ったり文章を垂れ流すのが好きです。
お酒がほとんど飲めずたばこも吸えなくてギャンブルとか全然面白くない草食系で 笹とか食ってそーだよねって言われるのですがベースは熊ですのでお気を付け下さい。
information
このサイトは管理人がネット巡回中に見かけたおしゃれな雑貨、ショップのキャンペーン情報、読んだ本の感想の紹介をしているサイトです。
主に楽天市場内のショップ、amazon、Moma、AllAboutさん等のおしゃれな雑貨をまとめて紹介しています。

アフィリエイトプログラムを利用しており、実際の購入手続きに関してはリンク先のショップでお手続きして頂くようになりますので ご購入の際はリンク先で商品情報をご確認下さい。
Contact RSS